山も谷も人生も

悪性リンパ腫疾患ガンサバイバーのブログ

働きながら治療する

先日、地元にある総合病院のがん相談センターへ行ってみました。働きながら治療する就労のことも聞いてみたかったからです。

告知以降もダブルワーカーで働いていたのですが、さすがにシフト制のバイトは辞めましたた。それが心残りです。

告知以降、メインで働く会社の人たちにもカミングアウトして特に隠したりしてません。私が勤める会社では、ガン患者が治療を続けながら勤務する前例がありませんでした。

検査があれば半日や1日、今後は入院予定なので3週間くらい休むことになるし、ガンの治療はそれで終わらないから数週間に1度抗がん剤治療のため、また休んだり検査したりでしばらくまともに出勤できない日が続きそうです。

その辺りの不安を相談員の方に話してみました。そしたら、「仕事はなるべく辞めないで続けてください。周りの目が気になるし迷惑かけてるなと感じることがあるかもしれないけど。でも病気になったのはあなたのせいではないです。だから遠慮せず居座っていていいんです。」と。それを聞いた時、そうだった、私はガンになりたくてなったわけじゃない、じゃあ会社が何か言ってくるまでしぶとく居座ろう(笑)と決めました。今後は精神的な負担になったり治療費が払えなくなるほど減給されることがあれば、その時にまた考えようと思いました。

念のために、相談センターで毎月あるハローワークの出張相談なども教えてもらったので、その時は活用したいと思いました。ガン患者の受け入れや治療などで休みの都合をつけてくれる理解のある会社はかなり多いと聞いています。それまでの自分のやってきた経験を活かしながら出来る仕事とのマッチングもしてくれるとのことでした。

私は病気になってから職場の人に「手を貸して」と甘えるようになりました。雑用を頼んだり、出来ることと出来ないことをはっきり伝えたり。相手にしてみたら受け入れ難いこともあるかもしれませんが、その時は別な方法を考えればいいと思います。

一緒に働く人たちに病気を知ってもらい自分のことを知ってもらうのは、勇気がいるけどやった方がいいことだと感じます。病気だからやらないと逃げるのではなく、病気だけどやれることはやるよという姿勢も大切なのかなと思ってます。

ガンと告知されても、まずはしぶとく居座る(笑)周りの人も癌と聞いたらやっぱり驚くから少し時間が必要と思います。少しずつ理解してもらえる努力をする、甘える。それでダメなら辞めることを考えればいい。

今いる会社で働きながら治療しようと決めた側の意識が変わらなければ周りは変わってくれないように思いました。

とはいえ、私もこの先今どうなるかわからないので職場にいるのが辛くなる日が来るかもしれないですけど。その時の選択肢を今知っておくのはいいことだと思っています。