山も谷も人生も

悪性リンパ腫疾患ガンサバイバーのブログ

周りのサポート

私には身寄りがありません。賃貸で一人暮らししています。これまで大病も怪我もしなかったのでサポートは必要なくなんでも1人で片付けてました。遠方に住む妹がいますが商売をしているし忙しいので滅多に会いません。仲のいい友達は山友さんくらいで県外に2人、ガンになったから病院に付き添ってなんて言える距離ではありません。

そんな私にも10年ほど付かず離れずして付き合っているパートナーがいるんですが、今はこの人を頼りにしています。健康診断の再検査以降、病院で付き添えるときは必ずそばにいてくれます。ごはんを作ることは全く出来ませんが、彼なりのやり方と出来ることでサポートしてくれていてありがたく思っています。

親のように1対1で何から何までサポートしてくれる人はいませんが、出来るところだけを出来る人にできる時に頼む、サポートしてもらうこともありなんだなぁと感じました。「何かあったら言ってね」と言ってくれる言葉を信じて、頼みたいことがあるときはお願いしようという勇気が湧きました。

友達から指摘された「がまん癖」、こんな時は発揮しなくていいとのことです(笑)とはいえ長年のくせでどうしても、心配かけてはいけない、迷惑かけてはいけないと考えがちで自分でなんでもやってしまおうとする…その癖を封印するように強く言われました。人は人から頼られると嬉しいんだよと言われたときにハッとしました。私もそうだなって。頼ってくれて嬉しい、ありがとねと思ったこともあります。

たぶん私が今まで人に頼れなかったのは、何か言って断られるのが怖かったからだと思います。言ってみてダメならダメでいいじゃない、他の方法を考えようでOKなんだろうなと思えたときから心が軽くなりました。…いや、たぶん図々しくなったのかも(笑)

人に頼ることの大切さに気付けたのは、病気になり不安と怖さの波の中で失うものがたくさんありすぎると泣いてばかりいたときに、サポートしてくれる人がそばにいて山友さんから励ましの言葉があったからです。人から教えてもらう病気の情報や経験談などが手に入るようになり心が整理されて落ち着きを取り戻すことができました。

強がって1人で頑張ってるつもりで生きてきたけど、やっぱりよく言うように人はひとりでは生きていけないという言葉の本当の意味をこんな形で噛み締めることになりました。