山も谷も人生も

悪性リンパ腫疾患ガンサバイバーのブログ

準備

生検から次の診察まで2週間程の過ごし方です。一人暮らしなので入院→退院してきた後の療養生活が心配で、それを中心に準備をしていました。入院の準備はもちろん、抗がん剤で抜けるであろう髪の変わりのウィッグや室内用と出かける時用の帽子、保冷剤の追加、水、冷風器を購入し、5日分くらいはなんとかなる冷凍弁当の発注など、同時進行で入院前に前倒しで出来る仕事を片付けたりと本当に忙しくしてました。

今年の1月まで山歩きしていた私は登山する前に必ずやることがあります。初めて行く山はもちろん、行き慣れた山でもバリエーションルートを使うことがあれば、ルート、地形を調べて、周辺の情報、地元警察への登山届の提出、当日含め前後の天候のようすなど調べ入念に準備をしてから山へ入ります。なのでソロであっても、山で遭難したり大きなケガをしたり困ったことはありません。当日は歩くことに集中できて景色を楽しむこと、花を愛でることが出来るのです。

今、その時と似てるなと感じます。自分の病気と向き合いながら、わからないこと不安なことはひとつずつ調べて潰していって、先のことを想像して準備をする。もちろん治療が始まれば山とは違うからその都度臨機応変に対応するしかないことがたくさんあると思うけど。

怖いからこそ正しく怖がるってとても難しいし、他人から見たら私のやってることや準備に漏れや無駄があるかもしれないけど、この2週間の準備期間は「私が未来の私のために今できることをする」という前向きな気持ちだけが原動力でした。